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伊奈 拓也*; 井戸村 泰宏; 今村 俊幸*; 山下 晋; 小野寺 直幸
Proceedings of 12th Workshop on Latest Advances in Scalable Algorithms for Large-Scale Systems ScalA21) (Internet), 8 Pages, 2021/11
被引用回数:1 パーセンタイル:50.67(Computer Science, Software Engineering)多相熱流動解析コードJUPITERにおける前処理付き共役勾配法(P-CG)ソルバおよびマルチグリッド前処理付き共役勾配法(MGCG)ソルバに対して反復改良(IR)法に基づく新しい混合精度前処理を開発した。このIR前処理では全てのデータを半精度で格納してメモリアクセスを削減するが、全ての演算処理を単精度で行う。このハイブリッド半精度/単精度実装は単精度処理と同様の収束特性を維持しつつ、計算性能は半精度処理に近くなる。開発ソルバを富岳(A64FX)で最適化し、JUPITERの悪条件行列に適用した。新しいIR前処理を用いたP-CGソルバとMGCGソルバは8,000ノードまで良好な強スケーリングを示し、8,000ノードにおいて、これらのソルバはOakforest-PACS(KNL)における従来ソルバに比べてそれぞれ4.86倍および2.39倍に高速化された。
長谷川 登; 河内 哲哉; 内海 隆行*; 佐々木 明; 田中 桃子; 加道 雅孝; 助川 鋼太*; Lu, P.; 岸本 牧; Tai, R.; et al.
Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 43(5A), p.2519 - 2522, 2004/05
被引用回数:12 パーセンタイル:45.06(Physics, Applied)X線レーザーの発振波長の精密な情報は、X線レーザーの応用を行う際に極めて重要である。特にニッケル様銀X線レーザーの発振波長は高効率の反射鏡が既に開発されている応用に適した波長領域である。さらに、多電子系原子過程のシミュレーションによる発振波長の予測値と実測値との一致が十分に成されていない波長領域であり、その標準値として利用が可能である。今回、X線レーザー発振線の2次光を観測することで波長分解能の向上を行うとともに、波長校正用の光源としてヘリウムガスプラズマからの発光線を用いることで波長校正の精度の向上を行い、従来よりも高い精度で発振波長を決定することに成功した。測定されたX線レーザーの中心波長は13.887nmであり、われわれの行ったシミュレーションによる発振波長の予測値と測定誤差範囲内で一致した。これにより、他の発振線についても従来よりも高精度の予測が可能であることが示された。
峰原 英介
Proceedings of 28th Linear Accelerator Meeting in Japan, p.402 - 403, 2003/08
原研超伝導リニアック駆動自由電子レーザーは、既に数年前に6%高効率,数百フェムト秒,数kW級高出力FEL光を生成することに成功していた。これをさらに高出力化することによって大規模非熱精密加工技術を開発する計画について以下に報告する。
小嶋 拓治; 須永 博美; 瀧澤 春喜; 花屋 博秋; 橘 宏行*
JAERI-Review 2002-035, TIARA Annual Report 2001, p.123 - 124, 2002/11
Co-線や2MeV電子線について特性が十分に明らかにされている、厚さ約10-200mmの薄いフィルム線量計をイオンビーム線量測定に応用した。線量範囲0.005-200kGyを5%以内の精密度でカバーする線量測定技術の開発のため、高精密なフルエンス測定技術の開発とともに、薄いフィルム線量計の応答の線エネルギー付与(LET) 特性研究を行った。また、平面及び深度方向の空間分解能がそれぞれ約1m及び10m未満の線量分布測定技術を開発した。最近の開発成果の概要をまとめて記す。
小嶋 拓治; 柏崎 茂*; Zhang, Y.*
Applied Radiation and Isotopes, 48(7), p.965 - 968, 1997/07
放射線プロセスで大量に使用するルーチン線量計の開発を目的として、低価格で均一な素子の大量製造が可能な射出成形法を用いて、ポリスチレンで成形したアラニン/ESR線量計の素子を製造した。加工レベルの高線量域におけるガンマ線に対する線量応答特性、精密度、1kGy照射時における照射中の温度依存性等主要な線量計特性を調べた。0.1-100kGyの線量範囲における線量応答の精密度は素子の重量による補正の有無によらず、68%信頼度で2%以内であった。線量1kGyでは、545Cの照射温度で応答は+0.25%/Cの係数をもつ依存性を示した。また0.1100kGyでは、照射後のESR応答は、25C及び湿度40%で少なくとも2ヶ月間は1%以下の減衰しかなく安定であった。
小嶋 拓治; 柏崎 茂*; Zhang, Y.*
Applied Radiation and Isotopes, 48(7), p.965 - 968, 1997/00
被引用回数:5 パーセンタイル:42.84(Chemistry, Inorganic & Nuclear)放射線プロセス用実用線量計の開発を目的として、安価で大量製造が可能な射出成形法を用いたアラニン-ポリスチレン線量計素子について、プロセス線量レベルのガンマ線線量応答特性、精度、1kGyにおける照射中の温度の影響などの基本的な線量計特性を調べた。この結果、重量補正の有無によらず、0.1~100kGyの範囲で2%(68%信頼度)の精度が得られることがわかった。また1kGyにおける線量応答は、照射温度が5~45Cの範囲で+0.25%/C(25C基準)の係数をもつ温度依存性をもつこと、0.1~100kGyの範囲では照射後の線量応答は25C湿度40%の保存条件下では、少なくとも2ヶ月間は1%以下の減衰しかないことが明らかとなった。
柏崎 茂*; 松山 茂樹*; 柳生 秀樹*; 原 秀元*; 小嶋 拓治
JAERI-Conf 95-003, 0, p.270 - 274, 1995/03
アラニン/ESR(電子スピン共鳴)線量測定法は優れた大線量測定法として知られているが、取扱いが複雑で高価な読み取り装置を用いるため、放射線プロセスへの応用が進まなかった。しかし、均一形状かつ均質なアラニン線量計素子アミノグレイ=の大量製造法が開発され、ESR装置の分析パラメータ、複雑な調整手順及び価格を低減することが可能となった。この線量計素子専用に機能を単一化したワンタッチのリーダの開発を行った。従来試料交換の度に不可欠であった自動周波数制御(AFC)のON/OFFの省略など調整・測定手順の単純化を追求した。このリーダにより、1~100kGyの線量範囲を1%(1)以内で、かつ約10秒で読み取ることができる。装置の大きさは30cm立方体程度で重さは約14kgと小型軽量である。このリーダにより、アラニン/ESR線量測定法が放射線プロセスにおいて応用される引き金となることが期待される。
小嶋 拓治; 春山 保幸; 橘 宏行; 田中 隆一; 岡本 次郎; 原 秀元*; 山本 康彦*
Applied Radiation and Isotopes, 44(1-2), p.361 - 365, 1993/00
被引用回数:5 パーセンタイル:50.63(Chemistry, Inorganic & Nuclear)アラニン線量計は信頼できる線量測定法としてよく知られているが、読取りに用いるESR装置の取扱いが複雑で高価な大型装置であるために利用が拡大されなかった。著者らは、すでに均一かつ均質な線量計素子の製造法を開発しており、このためESR装置の機能を単純化し小型化が可能となった。本ESR装置はデータ処理系を含めても60cm角の卓上に乗る程小型軽量化されているが、回路等の工夫により測定感度を損なわないよう設計・開発された。この装置を用いて、測定再現性、感度、安定性等について、アラニン線量計リーダとしての評価を行った。この結果、同一試料の読取り再現性は、試料入替を行っても2%であり、感度も放射線工業利用の線量範囲/kGy-100kGyをカバーでき、リーダとしての必要条件を満たしていた。本報告では、装置の概要・特長及びアラニン線量計リーダとして特に再現性と感度を中心とした評価結果について述べる。
小嶋 拓治; H.L.A.Ranjith*; 春山 保幸; 柏崎 茂*; 田中 隆一
Applied Radiation and Isotopes, 44(1-2), p.41 - 45, 1993/00
被引用回数:12 パーセンタイル:74.46(Chemistry, Inorganic & Nuclear)現在ガンマ線の線量測定法として最も信頼性あるアラニン/ESR線量測定法を電子線・重粒子線へも応用拡大を図るため、ポリエチレンをバインダーとした厚さ200mのフィルム状アラニン線量計素子の開発及びその読取りに用いるESR測定法の確立を行った。素子成形法の改良により均質な素子の再現性ある製造を可能とし、また、ESR測定における素子の方向依存性を素子セッティングの改良によって回避し高精度な読取り法を確立した。このフィルム状アラニン素子/ESR線量測定法により測定可能線量範囲は50Gy-100kGy、電子線等に有効な1kGy-100kGyの範囲が1%(10)の精度で測定可能となった。また数MeVの電子線深部線量測定に十分な空間分解能をもっており、Coガンマ線による線量評価値と3%で一致した。本方法は、電子線レファレンス線量計として有用であり、さらに重粒子線線量測定への応用が期待できる。
海老沼 幸夫
情報管理, 21(10), p.762 - 770, 1979/00
出力数の多少を基準として5件の検索テーマを選び、各々広い、通常、狭いの3検索式を作成して、その検索効率とミスの原因を追究した。その結果、検索効率はシステムとテーマとの親和性に依存すること、検索ミスの原因の割合は、検索式のパターンによって逆になることを指摘する。また、通常の検索式による平均は再現率90%、適合率79%であった。サイレンス(検索もれ)は索引語付与側と検索式作成側とで約50%ずつ生じているが、ノイズは索引側50%、検索側20%のほか、INISデータベース共通問題30%に生じている。これらのミスの各項目について、実例をあげて解析する。